CASE7 親への介護や生活援助を寄与分として認められたケース

CASE7 親への介護や生活援助を寄与分として認められたケース

2023.09.29解決事例
【相談内容】

長年にわたり、両親と同居し、介護や生活の援助をしていた方からのご相談です。両親とも亡くなり、いざ相続手続きに入るという段階で、今まで一切、親の面倒を見てこなかった兄弟から、「相続財産は平等に遺産分割するべき」と主張され、気持ち的に納得がいかないとのことでした。一方で、ご相談者様は「法定相続分というものがあって、兄弟間では平等に分けるべき」ということもご存知であったため、大変困惑していらっしゃいました。

【解決方法】
まずはご相談者様に「寄与分」というものあることを説明し、それを主張するか判断してもらったところ、是非とも主張したいとのことでしたので、ご依頼を頂きました。受任当初から当事者間の意見が平行線の状態で、交渉による解決が困難であると判断されたため、家庭裁判所での調停(審判)での解決を目指すことにしました。
ご依頼者様の、両親に対する長年の介護や援助を、法律上の「寄与分」として主張した結果、家庭裁判所でも一定割合の寄与分を認める(その分、他の兄弟より多くの財産を相続できる形となる)判断を得ることができました。